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Roots of Kuwahara (中編)

〜いざ、貞光・半田へ〜


前日の酒もすっかり抜けて、気持ちよく目覚めると窓の外が少し曇ってる・・・おかしい天気予報では綺麗な青空の予定だったのに。まあ、愚痴っていても仕方ないので身支度を整えてから、階下に朝の挨拶に行くと既に朝食の用意がされておりました。


しかし、お母さん。今年50歳のおっさんはこんなに朝から食べれません。でもお気遣いは非常にありがたく、美味しくいただきました。ちょっとだけ食べ過ぎて苦しいです。


滞在中は大変お世話になりました。大阪に来られる時がありましたら、是非お声がけ下さい!


さて、気を取り直して近くのサイクリングロードから走り出します。基本は吉野川沿いを西に進むプランだけど、そこはある意味ノープランと同じなので興味があるものがあれば、寄り道するいつもの感じで。


朝は少し肌寒いと思ったけど、走り出して5分もすれば気持ち良い。しかし、30分もすればちょっと汗ばんできて暑いかも?


それにしても走り出してずっと違和感があったのが、横に流れてるのは確かになのに、磯の香りがしてる。”金やん”は基本釣り人なので、魚のことに関してもとても詳しい。「スズキはこの辺りまでしか居ないんですよ。ここから先は淡水になるので。」というので、走っていたら磯の香りが無くなった。ほんと、自然って不思議だな〜と思いながらペダルを漕ぎ続ける。


上流に向かうにつれて水の透明度がどんどん高くなり、しまいには橋の上から川底も泳いでる魚も肉眼で視認できるほど。恐るべし吉野川!!釣竿を持っていない”金やん”はずっと悔しがってた(笑)



〜かつ王にノックアウトされる〜


しばらく交通量の多い国道沿いを走っていたのですが、途中から中洲の中を走ると凄く気持ちの良い道を発見!道路脇には一面に野菜が植えられており、のどかでのんびりしてる。しばし「北海道の道を走ってるみたいだ」と騒いでると、最初の目的地<かつ王>に到着!


こちらのお店は”金やん”が徳島プロと認める人から聞いた、絶対おすすめのトンカツ屋さんなので、期待しかありません!11時のオープンと同時に入店。


店内を案内されて座ると、目の前のメニューにありました。お目当ての<金時豚を使った王様ロースかつ>!!この金時豚がメチャクチャ美味しいらしいので、もうこれにしか目が行きません。


お姉さんにオーダーをして、しばらく待っていると・・・・はい、来ました〜、はい、見ただけで優勝〜!漂ってるオーラで美味しいのが一発で分かります!


揚げたての衣はサクサクで、一口噛めば熱々でジューシーな肉汁が飛び出してきて、口の中が大火傷!こんなに肉汁出てくるか〜、恐るべし金時豚。そして、ここでいつもの悪い癖で「お姉さん、ご飯半分だけおかわりをお願いします!」ってお茶碗渡したら、最初と同じ量で来たんですけど・・・。「太らせるつもりですか?」と心の中で呟きながらも、結果完食です!


心もお腹もノックアウトされました。ご馳走様でした〜!


その後”金やん”とルートを確認しながらの作戦会議という名の休憩をたっぷり取り、次なる目的地を目指します。



〜うだつの街並みと藍染〜


とりあえず、国道沿いを走りながら見つけたのは美馬市にある、<うだつの町並み>です。


藍染や和傘も有名みたいなので、寄らない訳には行きません!こういう、行き先を直ぐに変更出来るのも自転車旅の良いところだと思います。


「うだつが上がらない」の語源にもなった”うだつ”ですが、漢字で書くと「卯建」と書きます。写真の二階の壁面から突き出してる漆喰の袖壁が見えますが、それが”うだつ”だそうです。詳しくは下の看板に書いてますのでそちらを読んでください。それにしてもいつまで経っても自分は「うだつが上がらない」(涙)



そのまま町を散策してると色々目を引くものがあり、いちいち立ち止まって写真を撮り、昔の電話や石碑なんかを読んでると、あっという間に時間が過ぎてしまう。そして、帰る時に「あ〜しまった〜藍染めの工場に行くのを忘れてた」となるのです。まあ、また次回までの楽しみにとっておきましょう。



〜美濃田の淵キャンプ村〜


あまりにものんびりし過ぎて、貞光と半田に行くために急いだので写真が全くありません。いや、正確には駅前で撮った写真が一枚だけ・・・。


明るいうちに設営やら火起こしをしたいので、少しペースを上げて本日のキャンプ場まで必死に漕ぎます。途中のスーパーで買い出しをして、無事に本日の最終目的地である<美濃田の淵キャンプ村>に到着です。


早速、自転車からキャンプ道具を取り出しテントを設営していきます。今回もエアピラーを採用した<UPON>の<3G Bivy>と<Bivy>テントです。


テントの設営が終われば、”金やん”は火起こし、僕は酒の調達へとコンビニへ。しかし、この後、思いもよらないことが・・・


後編へと続きます



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