
自分のブログを確認すると、前回の輪行旅行から既に半年が経過していた。
「ヤヴァイ、忙しくなる前に輪行旅行に行っておかねば!」
暦の上では3月の半ばだというのに、気温は低くなかなか寒い日が多い。しかし天気予報を確認すると今週末は行けそうだ。早速、目的地を浜松の<浜名湖>に決めた。そして今回も輪行を駆使して、浜松〜伊良湖まで輪行旅行してきたのでその模様をお伝えしたい。
ー 在来線を乗り継ぎ浜松へ ー
今回は(今回も?)、諸事情によりキャンプが出来ないので、ホテルを予約してからルート選定。全ての旅行の成功するか失敗するかは、このルート選定が左右するかもしれない重要な作業だ。
前回と違ってフェリー泊ではないので、早朝に起きてから電車に乗る必要がある。しかし、目覚ましをかけなくても勝手に起きてしまう便利な体質のお陰で、前日もいつもの時間に就寝。そしてやはり朝の6時前に起床。この時間でも余裕があるので最終の持ち物チェックをした後は、毎朝の家事のルーティンをこなしてから、静かに扉を閉めて最寄り駅までサクッと走る。

プラットホームへ降りてくるとやはり土曜の朝は人が少ない。とはいえ輪行のマナーとして「混雑する時間をなるべく避け、先頭車両か最後尾の車両の広いスペースに載せる」というのがある。
「あくまでも自分達は輪行させてもらってる」
という心掛けで、なるべく邪魔にならないように<Perfetto>を先頭車両の最前列に載せる。「よしよし、時間通りだ。とりあえずは京都まで乗り換えなしで行けるので楽ちんだけど、人が沢山乗ってきた場合には立たないといけないな」。なんせ最初の終着駅はインバウンドの影響で、観光客が詰め寄せてる人気観光地の<京都駅>なのだ。油断は禁物。
ー 京都から岐阜、愛知そして、静岡へ ー
意外なことに京都駅に着くまではそれほど乗客がおらず、「気負い過ぎたか?」なんて思っていたらやはり京都駅は人で溢れていた。大きな輪行袋を持ってる自分は完全に邪魔者。何とか階段を登り降りして、別のプラットホームへと移動する。しかし、明らかに以前より乗客が多い。「しまった、完全に予想外だ。」そして米原に着いても、大垣に着いても人が降りていかない。「あれ?どこかで大きなイベントでもやってるのかな?」と思っている間に大都市名古屋が近付いてきた。肩身の狭い思いをしつつ、最終的には金山まで人は多いままだった。
しかしながらその後は乗降客も多くなく、外の景色を楽しむ余裕も出てくる。「あ〜あそこの山にはまだ雪が残ってるな〜」とか、「遠くに見える山の上にあるのはお城?行きたいな〜。」なんて思いながら電車に揺られること数時間。目的地が近付くにつれて、厚い雲に覆われたり、晴れ間が見えたりなんだか怪しい空模様。そして豊橋駅を過ぎた頃からとうとう降り始めた(涙)。
目的地である新居町駅に着いてみれば、雨は止みそうな気配なので敢えてゆっくり輪行袋から取り出したり、本降りになっても大丈夫なようにカッパを着たり、バックパックにもカバーを付けたり時間稼ぎをしてみる。空を見上げるとなんだか雨がほぼ止んできたような気がする。
「よしよし、これだと多分大丈夫だな。」
とりあえず、目指すは<新居関跡>。全国で唯一現存する関所の建物で国指定の特別史跡なんだとか。これは早速入館して中身をチェックしようと思ったら、どうやら腹の虫が泣いてる。「そういえば、既に13時過ぎてるのか。エネルギー補給しないとこの先辛いかも?」と思い、泣く泣く写真だけ撮って次の場所へ。

ー 驚きの場所で鰻を食し、北上する ー
<新居関跡>の近くには浜名湖があり、浜名湖と言えば<鰻>!!しか〜し、「普通に有名店で鰻を食べても話的に面白くない!」ウケを狙いにいく関西人としての悲しい性ということで、
「此処は流石にしっかりとリサーチしてあるのだよ、明智君!」
そう、実は新居町駅を降りる時にしっかりと確認しておいたのだ、北口の看板に書かれた<Boat Race 浜名湖>の文字を。
以前に別の場所の試乗会で競艇場には行ったことはあったけど、まさか自分が鰻を食べに浜名湖の競艇場に来るとは思わなかった。人生は何があるのか分からない。これだから本当に面白い。
何やら車の長い列が見える。「あれ、こんなに広い駐車場があって、スペースもいっぱい空いてるのに、どういうこと?」って思ったら競艇場最寄りの駐車場への入場待ちの列のようだ。まあ、自転車には全く関係ないので近くにいた警備員の方にレストランと駐輪場の場所を聞くと「レストランなら2階にあるよ、自転車は少し先を左に曲がれば駐輪場あるのでそこに止めて」。言われた方向に駐輪場があり、止めようとするとそこにはサイクルラックがあるじゃないか!もしかしてロードバイク乗って競艇場来る人もいるのか?
キョロキョロしながら中に入ると、入場ゲート横にいた警備員さんが「入場料100円いるけど良いかな?」と聞くので、「もちろん」と答えて100円玉を投入してエスカレーターで2階へ上がる。「へ〜これが競艇場なのか〜。結構人がいてるんだな〜」なんて思いながらレストランを探すと、すぐ横にレストランを発見。時間はお昼時というのもあり皆さんご飯食べながらでも真剣にテレビモニター見てる。かくいう自分は食券の券売機を見てる。直ぐに<うなぎ丼>の文字を探す。見つけたのは良いが、驚いた。
「マジかよ・・・うなぎ丼って1100円で食べれるん??!!」。
よく考えたら値段も調べずにノリだけで競艇場に来たけど、まさかの1100円とは・・・。競艇場恐るべし。暫くして運ばれてきた<うなぎ丼>に山椒をかけていただく。身はホクホクして柔らかくて、とても美味しい。あ〜会社の近くにあったらルーティーン確定なのに〜〜〜〜。
競艇場を後にして、(滞在時間15分)次に目指すは<浜名湖ガーデンパーク>。ネットで見た感じでは綺麗な花が咲き乱れてるようだったので、期待してペダルを漕ぐ。「それにしても浜名湖って磯の香りがするから、湖っていうより海だよな〜」って思いながら横を見ると恐ろしいほどの透明度。そして思わずパシャリ!!しかも場所によっては牡蠣の殻が転がってる場所もあり
「あれ、もしかして実は浜名湖は鰻ではなく、牡蠣料理を食べるべき場所だったんじゃ?」
その考えを裏付けるように道路脇には
「新鮮な牡蠣入荷しました」
と看板を掲げてる飲食店。鰻か餃子しか調べてなかった自分を蹴り飛ばしてやりたい!!
まあそれはともかくとして、ナビは<浜名湖周遊道>をずっと案内してるんだけど、浜名湖って1周出来るのかな?
そうこうしてると、<浜名湖ガーデンパーク>に到着。しかしなんか様子がおかしい。というか、なんか花が咲いていないので、モノクロの公園に見える。そして近くにあった看板見ると物凄くデカい。「あ〜ここに長く滞在したら、完全に後の予定箇所が回れない。」とすぐさま離脱することに。
「予定は未定であり決定ではない。」
こういうフットワークの軽さも自転車旅行の良いところ。そうと決まれば、早速移動開始。
次の目的地へ向かってる道中に美味しそうなパン屋を発見!その名も<グーチョキパン>。「クリームパンダちゃんの必殺技がこんな名前だった気がする。もしかしてクリームパンが有名なんだろうか?これは行ってみるしかないな。」心の声が呟く。早速、店内を覗くとこぢんまりとしていながらも美味しそうなパンが並んでる。残念ながらクリームパンは売ってないが、一番惹きつけられた<豆パン>は買うことにする。問題は次はどれを買うか?
やはりここは少し小ぶりな<レーズンパン>にしよう。それなら今すぐでもお腹に入りそうだ!お店の外で座って、一口パクり!う〜ん、素朴な味。そして、チチヤスにミルクココアなんてあるんか〜い!!(笑)
ー 芸能人が数多く参拝してる・舘山寺 ー
先ほどのパン屋から程なく走ると到着するのが<舘山寺>。実は10年以上前に家族で浜名湖観光をしており、その時には舘山寺ロープウェイ乗ったり、浜名湖パルパルには行ったことがあったらしい(すっかり忘れていた)。しかし、当時は神社仏閣とかお城とか全然興味なかったので、すぐ近くにある<舘山寺>には行ったことがなかった。だから今回が初参拝。とりあえず、駐車場に<Perfetto>を停めて急な階段を登ると<かんざんじ八景>なる石碑と共に絶景が。暫し、綺麗なグリーンの湖面と、コントラストに立ち尽くす。しかし残念ながら今回は他の七景を回る時間はなさそうだ。
先ずは、本殿でお参りを済ませて御朱印を貰いに行く。よく見ると壁から天井から有名人や芸能人が、番組で訪れた時の写真やら色紙がそこら中に。結構有名なお寺だったのね、ちゃんと調べてくるべきだったかも・・・。境内の案内図を見ながら回る場所を選定する。
どうやら案内図によると、小さな半島をぐるっと回れるっぽい。途中には梅も咲いてる場所もあるらしい。急な坂道を登るとそこには<舘山寺聖観世音菩薩立像>が。奈良に住んでるとお寺や仏像を見る機会は普通の人より多いかもしれない。だけどやっぱり見に行かないわけにはいかないんだよな〜。
あまりゆっくりも出来ないので、近場だけにしようと思い地図と睨めっこ。そうなるとやはり気になるのは<穴大師>。なんでも<弘法大師>がここで修行したらしい。神社仏閣巡りをしてると必ず出てくる、<弘法大師>の名前。当時は電車も飛行機もない時代なのに、徒歩でどんだけ移動してるんだ?!凄過ぎですよ、昔の人達!よく見ると洞窟の入り口には大きな岩がはみ出してきてるので、しゃがんで入る必要がある。中はロウソクの光が無ければ真っ暗だった。
ー 何のために浜松まで来たのかを思い出す ー
<舘山寺>を出発して、<うなぎパイファクトリー>に16:10に到着した。一応調べてある次の目的地は以下の通り。
日本一大きな般若心経があるという<龍雲寺>
スズキの車に乗ってる身としてはやはり、スズキの社長や会長として40年以上にわたって経営を担い、世界的なメーカーに成長させた先日亡くなった鈴木修氏の偉業を見ようと思っていた<スズキ歴史館>
お城好きとしてはやはり行かねばなるまい<浜松城>。
だがしかし、これら全ての施設が閉館時間が16:30!!距離的に工場見学せずに向かえばどれか一つは行けるかもしれない。しかし、今到着したばかりの<うなぎパイファクトリー>も見学したい。そこで家族にLINEで相談すると
「そんなのまた今度ゆっくり周れば良いんじゃない?」
って返事が。あ〜そうだった、時間に追われて大切なことを忘れていた。「適当に見るためにここまで来たんじゃない。今度は朝から浜松をじっくり散策すれば良いのか!」と考えを改め、しっかりと<うなぎパイファクトリー>の工場見学。工場内は皆さんが思われるそのままの甘い香りで充満していた。工場を後にしつつ道中で、「従業員の人達は作りながら食べたくならないんだろうか?」なんてことしょうもない事を考えながら次の目的地へ。
チェックインの時間があるので、夕方からでも観光出来る場所というのは自ずと限られてくる。ホテルの近くには日本三大砂丘の一つである<中田島砂丘>があるのでそこを目指す。当然、砂丘なので閉館時間はないが、火が落ちるにつれて下がってくる気温。そして
「真っ暗な砂丘を見てもね〜何かよくわからなんやん!」
ってなるので、ひたすら砂丘を目指す。因みに、この日は朝からずっと東からの4m/sほどの向かい風。
「今日は向かい風でも明日は追い風になる、だから今日だけは我慢してやるさ」
なんて心の中で呟きつつ、それでも身体は伏せながら向かい風の中をひた走る。あ、そうそう他の2大砂丘は皆様ご存知の鳥取県の<鳥取砂丘>と、鹿児島県にある<吹上砂丘>だそうで。行ってないのは<吹上砂丘>だけなので、次回鹿児島県に行く時は是非行ってみたい。
<中田島砂丘>に到着すると当然のことながら<Perfetto>は乗って行けるような場所じゃない。それに靴の中が砂まみれになる。そして、周りは家族連れや、若者のグループ、カップルなどで、明らかにオッサン1人には似つかわしくない場所だというのがよく分かった。羨ましいぞ、若さという名の体力が!!オッサンには海岸線まで歩いて行く体力残ってないし。
ー ビールとカキフライと温泉と ー
何とか暗くなる前にホテルに到着して<Perfetto>を輪行袋に入れてチェックインを済ます。何はともあれ、疲れた身体を癒すためには夕食を食べないと!!ということで、ネットで探すと良さそうなお店を発見。早速、20分ほど歩くと到着。<和ごはん とろろや>。関東や東海地方でチェーン展開してるお店だが、なんと浜松店のみ<自然薯>と<大和芋>の二つから選択可能。(他の店では自然薯のみ)そして、浜名湖の横を走ってる時に気になってた、カキフライがあるじゃないか!!先ずは、カラカラの喉を潤してくれる、キンキンに冷えたビール!「五臓六腑に染み渡る〜!!」暫くすると、運ばれたきた<カキフライ定食>と、それとは別にお櫃ご飯。「いやいや、1人でその量食べれないでしょ?」って蓋を開けたらちゃんと適量が盛られており、一安心。プリップリのカキフライでご飯をパクリ。お次はとろろを掛けてご飯をパクり。あれ、お櫃のご飯足りるかな?なんて思ったら途中からお腹一杯になってきた。しかしそこは根性で何とか完食。ご馳走様でした!!
後は、ホテルに戻って旅の(特に足の)疲れを癒すべく温泉に浸かる。キャンプも良いけど、ホテルには温泉があり、温泉から出たらそのまま寝れるってやっぱり最高やん!?その後は部屋で1人寂しく本日の浜松観光の余韻に浸りながら、晩酌をしつつ、今日の反省を生かすべく明日のルートを再確認。そして、気付けば安定のベッドで寝落ちしており、起きたら午前2時半。(笑)
ー 浜松観光か、伊良湖岬か ー
寝落ちしてたので、2日目のルートは決まってない。そして当然目覚ましなどセットしてる筈もない。しかしながらやはり6時2分に目が覚める。
「凄いぞ、自分。それにしてもまだ朝食までは30分あるな・・・ハッ、朝風呂あるじゃん!!」
ということで寝ぼけ眼を擦りながら大浴場へ。既に3人ほど入浴していたが、程なくして全員出て行ったので貸切状態。湯船に浸かりながら、寝ぼけた頭でルートを考えていく。「昨日回れなかった3箇所に行ってフル輪行で帰るか、それとも70kmの道のりを自走で走るか?」このままでは長湯してしまいそうだったので、とりあえず風呂から出て着替えて朝食会場へ。朝食を食べながら先ずは天気を調べる。どうやら本日の気温は昨日より断然暖かく、天気は快晴!誰がどう見たって絶好の自転車日和。んがしかし、問題は昨日と違って西からの風5m/s・・・。
「それってまあまあ強風の向かい風やん!」
仮に伊良湖を目指すのであれば、余りゆっくりする訳にもいかない。距離にすれば70kmなので、のんびり走っても4時間は掛からない。しかし、強風の向かい風となると5時間見なければいけないかもしれない。とりあえずホテルをチェックアウトして、空を見上げる。
「本当に雲一つない快晴やな〜今日は。これは走れってことやな?」
という訳で進路と目標は決まった。後は行くしかない。輪行しようにも<豊鉄渥美線>も途中までしか走ってない(今覚えば、一度豊橋に行ってでも輪行すべきだった)。
ナビによると国道42号線ではなく259号線を通っていくルートみたいだ。
「風も強いから海岸線走るよりは良いかも?」
と思いペダルを漕ぐ。毎度のことながら西へ向かう時はペットショップボーイズの<Go West>が脳内でリピートされる。それにしても想像以上に向かい風がキツい。ちょっと北寄りの西風なので、何度も風でハンドルが取られる。しばらく走ってると東海道五十三次の<二川宿>を発見。「次回はこういう宿場町も良いな〜」なんてと思いながらもひたすら向かい風の中を進む。とりあえず西へ向かう。もうそれしかない。止まって写真を撮ろうにも途中からずっとキャベツ畑。「そういえばキャベツも高騰してるので、最近は家でお好み焼き食べてないな。今度家でお好み焼きでも作ろう。」って、見渡す限りキャベツ畑・・・
どこまでキャベツ畑やね〜ん!
目的地の伊良湖港まで2キロに迫ったところで、松尾芭蕉の石碑を発見。「芭蕉さんはこの道歩いたんやろうな〜凄いな〜俺には無理!」と思いながら写真を撮り、港へ向かおうとすると道路の真向かいに<しらす丼 長栄>の文字が。まるで吸い込まれるように店内へ。
疲れていたのか、芭蕉さんの導きなのか身体が勝手に<しらす>の文字に反応してしまった(笑)。暫くすると運ばれてくるお盆の上に乗った丼。写真を一通り撮って、先ずは一口
「いや、マジっすか?!多分、これまで食べたどのしらす丼より、このお店の<しらすと中トロ丼>が過去最高に美味しい!」。ありがとう、松尾芭蕉さん!!いや、芭蕉様!
食べることに夢中になりすぎ、お店出る時に見たら、店内は既に満席!
危なかった・・・
これも頑張ったご褒美だな。またこのお店に再訪したいけど、次回来るとすればきっと車だな(笑)
ー 伊勢湾フェリーで伊良湖から鳥羽へ ー
無事に伊良湖港にも到着し、乗船券を購入。鳥羽港に程近い<中之郷駅>は輪行したまま載せたいので、輪行袋に<Perfetto>を詰めて、お土産を物色。自転車だと流石に大きなお土産は買えない。そういえば、「伊良湖」を「いらこ」と発音するとずっと勘違いしていたのを、乗船に向かうエスカレーターで降りてる時にローマ字を読んで間違っていた事を知る。正確には「いらご」だったのね。道理で毎回検索しても「伊良湖」が出てこない訳だ。
あ、そうそう結局今回の浜松から伊良湖への総走行距離は75kmで走行時間はギリギリ4時間を切っていた。しかし、やはり向かい風の疲労感が凄かったようで、フェリーに乗って暫くすると寝てた。少し寝たお陰で体力も結構回復したので船内を散策。やはり船の旅は旅情感が強いので好きだ。大きなフェリーでは無いし、見る場所もなくなってシートでのんびりしてると、もう直ぐ到着するという船内放送が。そして輪行する最寄駅の<中之郷>の時刻表を調べるとまさかの事態が。
なんと、フェリー到着の鳥羽港から中之郷駅は歩いて2分なのに、次の電車が1時間以上来ない。諦めずによく調べると、どうやら1駅隣の<鳥羽駅>だと15分後に電車があり、しかも近鉄特急に乗ればそのまま<大和八木>まで乗り換えなしで帰れるじゃないか。そうなると、自ずとプランは決まってくる。約1kmを<Perfetto>で走るのだ。
フェリーから下船するや否や速攻で輪行を解き、<鳥羽駅>を目指す。と思って走り出したら、見覚えのある景色。あ〜鳥羽港って鳥羽水族館の真裏にあったのね。全然知らなかった(笑)
ー 特急を使って楽々奈良へ ー
窓口で切符を購入して、プラットホームへと降りて行く。近鉄特急に乗るのは久しぶりだ。そもそもいつもは、電車で移動するより車で各地へと行くことの方が多い。しばらくすると電車が滑り込むように到着する。始発駅だからなのか、それほど乗客がいないので輪行袋を持ってる自分としては助かる。もちろん、座席は一番後ろの席を予約して貰った。発車するまでの短い間外を眺めてると、みんな電車の写真を撮ってる。「最近は電車の写真撮ってる人が多いけど、近鉄特急は別に特別車両じゃないのにな〜。」なんて思いながら、さっき売店で買ったブラックコーヒーを一口飲む。
「今回も色々思い出に残る良い輪行旅だったな〜」と感慨に耽ってると車内放送が流れてくる。聴いているとどうやらポケモンとコラボした特別車両で最後尾車両の展望デッキや座席カバーなんかがそのキャラの特別仕様だそうで。「そりゃ、皆さん写真撮るよね〜」って思いながら直ぐ後ろの最後尾デッキで自分も写真をパシャリ(笑)。
特急とはいえ、鳥羽から大和八木までは1時間半の電車旅。幸いなことにフェリーに乗る前にしらす丼を食べたので、何も食べずにいけそうだな・・・ってあれ、何か忘れてないか、俺?そうだ、昨日買った<豆パン>があるのをすっかり忘れてたじゃないか!!とりあえず今持ってる飲み物はコーヒーなのでパンには合う。しかし問題は、とても大きな<豆パン>なので食べ切れるか不安なことだ。
成さねばならぬ、何事も!ええ〜い、ままよ
と<豆パン>ガブリ!「うおぉぉぉ、メッチャ豆入って美味しいやん!!」って1人で感動して、速攻で完食。
近鉄特急はそんな自分とは一切関係なく、どんどん奈良へと近付き無事に<大和八木駅>へ到着。ここまで来ればあと少し。そして、最寄駅から<Perfetto>でサクッと帰宅。因みに自分への今回のお土産は渥美半島の<ひだまりメロン>。食べてみるとこれが想像以上にメロンの香りがする、メロンパンみたいなお菓子。
しまった、もっと買っておけば良かったかもしれない・・・。
しかし大丈夫だ、今回の<Perfetto>との旅行で学んだじゃないか!!
「また、今度ゆっくり周れば良い」
の教えの通り次回までの楽しみにしておこう。
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