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-[1980年代アーカイブ情報] Kuwaharaが<E.T.>に採用されることになった経緯-

※2022年発売新商品<E.T.40>に関する情報はページの下をご覧ください

スティーブン・スピルバーグ監督のハリウッド映画<E.T.>(E.T. The Extra-Terrestrial)は1982年に公開されました。今年2022年は映画<E.T.>が公開されてから40周年のアニバーサリーイヤーなのです。

その映画<E.T.>の中でBMXが使用され一躍有名になったのが私達<Kuwahara>です。

しかし何故、世界に数ある自転車メーカーの中で、しかも日本の大阪にある<Kuwahara>がハリウッド映画に採用されることになったのでしょうか?

弊社の歴史に関しては<History>のページに書かれていますが、1979年からアメリカでもKuwahara BMX Teamが発足され、アメリカのシリーズ戦をキャラバンで転戦していました。クリントミラーやデイブ・カリナンといったトップライダーもKuwahara BMX Teamチームに在籍しており、非常に好成績を収めていました。そして、Kuwahara BMXは完全な日本製でとても品質が高く、雑誌で度々特集が組まれたりするほど人気でした。

 

ただ、一つ問題だったのが価格です。当時の為替レートが$1=¥200~250円の時におよそ$600(¥120,000~¥150,000)で販売されており、子供達にとっても大人にとっても高嶺の花のBMXでした。

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そんな時にスピルバーグ監督が映画を撮る前に自宅前でBMXに乗ってる子供達に聞きました。「やぁ、みんな格好良いBMXに乗ってるね。君達はどこのBMXが好きかな?」すると子供たちは答えました。「え、おじさん知らないの?そんなのもちろん、Kuwaharaだよ!!」

そして、1981年の2月に一本の電話がKuwaharaのアメリカ代理店に入ります。その代理店の方の代表者はMr.ハウィです。「こんにちは、Mr.ハウィ。私達は映画会社のユニバーサルです。今日はちょっとあなたに相談したいことがあるのですが、私たちと会って貰えませんか?スティーブンスピルバーグ監督の次回作についてです。」

 

しかし、Mr.ハウィはスピルバーグ監督のことを知らなかったために、副社長のMr.アドラーと会いました。そして、Mr.ハウィに対して自転車の提供をお願いしました。しかしMr.ハウィはこう答えました。「アドラーさん、私は映画館にたまに映画を見に行っています。もちろんその時はチケットを購入していますよ。映画の中でKuwaharaの自転車を使いたいのであれば、購入するべきではありませんか?」しかしMr.アドラーは言いました。「もし、自転車を提供してくれるのであれば映画の後で独占ライセンス契約を結びますよ。」と。Mr.ハウイはその後、Kuwaharaと何度か交渉を重ねて、最終的にKuwaharaは映画用の自転車を25台提供することになりました。

 

因みに劇中でエリオット少年が乗ってる自転車の配色やロゴの位置を指定したのはスピルバーグ監督だそうです。

-日本でもKuwaharaの知名度が一気に上がる-

そして月日は過ぎ去り1982年の6月にアメリカで<E.T.>の上映が開始されます。公開されるや否や、その人気は凄まじく、それまでの興行収入を記録した映画の記録をどんどんと塗り替えていきます。「ジョーズ」、「スターウォーズ」、「スーパーマンII」、「ロッキー3」等を抜き、その後も1993年公開の「ジュラシックパーク」に抜かれるまでその記録を保持し続けました。

当然、いち早く映画を鑑賞した人達が「あの自転車が欲しい」「僕もE.T. BMXに乗りたい!」となり、Kuwaharaのアメリカ代理店だけでなく、日本のKuwhara本社にまで問い合わせの電話が入り始めます。しかし、日本のKuwahara本社には何が起きてるのかサッパリわかりませんでした。そう、実は日本ではまだ<E.T.>が上映されておらず、日本の上映は1982年12月からだったのです。

次々と公開された国々からの情報で日本国内での盛り上がりを確信し、日本向けの増産の準備を進めます。もちろん、この時点で世界各国から自転車の注文がどんどん入っていますので、既に工場はフル回転状態です。日本国内で上映される頃には生産台数も例年の倍以上になっていました。


そうして、ついに12月になり日本でも上映が開始されると、それはもう凄い人気で電話もファックスも鳴りっぱなし、卸問屋からは注文がどんどん入り、更には自転車に関することや映画に採用された経緯などに対して、各新聞社や雑誌社から取材の依頼も殺到し、社長や常務もその対応に追われました。

これまで売上の99.7%を輸出が占めていた為、「世界のKuwahara」として高い品質や性能で海外の方には多く知られていたのにもかかわらず、日本では全く無名でした。しかし、映画<E.T.>が上映された後には国内でも「E.T.のKuwahara」として、知名度も一気に高くなりました。

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-2022年秋、Kuwahara<E.T.40>発売-

今回、<E.T.>が初めて上映されてから40年後の2022年に、Kuwaharaから発売されるBMXが<E.T.40>なのです。

1982年に作られたポスターがあるのですが、今回はそれにオマージュを込めてこちらも再現してみました。

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1982年発売オリジナル商品ポスター
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2022年発売<E.T.40>商品ポスター

1982年に発売されたBMXには<E.T. Original>と<E.T. Replica>という2種類のタイプが用意されていました。この2つのモデルの主な違いはパーツのスペックで、どちらもハイテン製のフレームでした。

しかし、今回発売される<E.T.40>は自転車競技用フレームなどにも多く使われている、4130クロモリ製のフレームです。更に10年以上オールドスクールBMXを販売している経験を生かして、高品質なシールドベアリング製のハブの採用や、Dia-Compe製のブレーキ等の信頼性の高いパーツを数多く採用しています。

​もちろん、ユニバーサルの公式アイテムの証でもある<E.T.>ロゴもバッチリ入っています。

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希望小売価格 ¥99,000(税込)

Spec

 Color : E.T. Legend color

  • 4130 Cr-Mo frame

  • 4130 Cr-Mo fork 1inch Head Parts (21.1/32.5/27.0) 

  • Sealed bearing hub with Kuwahara laser etching logo Black Anodized 36H

  • 1pc Cr-Mo Crank with 44T Alloy Original Charing Black Anodized

  • Kuwahara "Lightning Grips" Black

  • Kuwahara "Slant Stem" Red

  • ​"R.S.Saddle" with Kuwahara logo

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  • DIA COMPE MX-121 Brake Levers & MX-1000 Caliper Brake Black Anodized

※画像は試作品につき、製品と多少異なる場合がございます。
本製品は街中での使用を目的に製造されております。山道・未舗装路での走行、いかなるトリック、競技での使用は禁止です。

制限体重は70kg以下となります。(装備品含む)

​BBカップがパーツのロットの都合上シルバーのものとブラックのものが混在します。

当時のイメージを忠実に再現しながらも、更に乗りやすさや、快適さを追求しております。きっとこの自転車を前にすると40年前の記憶がフラッシュバックされることと思います。

​製品にはベル、スタンド、チェーンカバーが付属しています。

​発売は2022年秋頃を予定しております。(コロナの状況によっては生産に遅れが発生する可能性があります)

E.T.40 取り扱い販売店(順次更新予定)はこちらからご覧いただけます。

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